ベトナムITオフショア企業の離職率を改善するための施策
人事コンサルティング事例

記事の目次

離職率の高いITオフショア企業に共通する特徴

ベトナムITオフショア企業において、離職率が高く、生産性が低いケースが見受けられます。進出してから5年以上経ち、従業員数が100名程度に増えている企業でも、離職率が20%以上ある場合、組織が安定していないことが問題となります。このような企業で共通して見られる特徴が3つあります。

1. 採用活動が場当たり的でスキルフィット重視の採用

離職率が高い企業の多くは、採用に関する意識が低いことが特徴の1つとして挙げられます。具体的な例としては採用活動が計画的ではなく欠員補充がメインであり、採用プロセスも自社に合う人材かどうかよりもスキルフィットだけで採用をこなっているケースが多いのが特徴です。そのため長期的に企業にフィットしない人材を採用するケースが多くなり、結果的に離職率が高い組織となります。

2. 管理部門(人事・総務など)が硬直化している

このような組織はエンジニアの離職が多いという問題がある反面、管理部門や役職者が流動性が低いという特徴があります。進出から時間が経ち、組織規模が変わっているにもかかわらず管理部門の人材が成長していないケースは、組織をマネジメントではなくコントロールしようとする傾向あります。その結果としてチームの生産性が低下し、働きやすさが失われて離職が発生しやすくなります。

3. ヒューマンマネジメント能力が低いマネージャーがいる

IT業界ではスキルが高い人が上位職に就くことが多くプロジェクトマネジメントはできてても、ヒューマンマネジメントスキルが不足しているマネージャーが多くいます。これが原因で職場の人間関係が悪化し、エンジニアの離職率の高さに直結します。

離職率の高いITオフショア企業が実施すべき対策

1. 採用戦略の見直し

離職を防ぐ最大のポイントはそもそも合わない人を採用しないことです。採用戦略をしっかりと立て直し、スキルだけでなく、企業文化にフィットする人材を採用するこを重視する採用活動を行いましょう。

2. 顕在化している不満の解消

社員の満足度を上げるためには、まず明らかに存在する不満を解消することが必要です。例えば、給与水準の見直しや、働きやすい環境の整備などです。しかし多くの企業が顕在化している不満の前に、社員満足度をあげようと流行りの施策や経営層が発案した従業員の意向を軽視した施策を実行しています。

3. 管理部門の意識改革とマネージャーのスキル向上

管理部門に求めているものを明確に伝えましょう。コントロールではなまくマネジメントをして生産性を上げること。その意識・目標を部署全体に浸透させることが重要です。同時にマネージャー・役職者のヒューマンマネジメントスキルの向上施策を実行してくださ。

記事のまとめ

離職率の高い企業には、共通する課題が多く存在します。これらの課題を解決するためには、採用戦略の見直しや管理部門の改革が不可欠です。当社では、これらの対策を講じることで、企業の生産性向上と離職率の低減を実現しています。皆様の企業でも、同様の対策を講じることで、より良い組織づくりに役立てていただければと思います。

ベトナム人事コンサルティング SPACE A

この記事が、ITオフショア企業の離職率改善のヒントとなれば幸いです。さらに詳しい情報や具体的な支援をご希望の方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

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